いよいよ
ピーターパンは9月3日（水）で
開店42周年を迎えます。
お客様ひとりひとりの支えが
あってここまで来れました。
本当にありがとうございます。
開店の年1972年は
ロックのゴールデン・イヤー。
メイン・ストリートのならず者や
ジギー・スターダストや
セイリン・シューズ等の
歴史的ロック名盤が毎日のように
ピーターパンに届いたんですよ。
ということで
今年の9月3日は1972年リリースの
ロック・ソウル・カントリーのアルバムのみを
プレイします。
名盤＆貴重盤だけでなく
こんなものよく発売されたよなって
駄作＆珍盤もプレイいたしますので
お楽しみに！
初代のピーターパンのドアには店名入りのこのガラスがはめ込まれていました。
初めてのお客様はこの窓（？）から店内の様子を伺い意を決してドアを押したものです。
クラブ ADD のショー（8月16日）の
興奮冷めやらぬ
ディック・エル・デマシアドの
最新作（ライブ音源がソース）。
ディックはクラブ現場での
出たとこ勝負の帳尻合わせが
唯一無比。
そんでもって
宇宙人のファヴァリット・プレイス
アンデス育ちときてるから
地球に飛来した火星人の
ヒップ・ホップ・ショーのごとし。
ピーターパンでこのCDプレイすると
バッチリはまるんだけど
これって喜んでいいんだよね
ディック？
DICK EL DEMASSIADO/CELULTITIS POPULAR (CD)
UTAKATA RECORDS : UTKT008 (2014 JP)
立花ハジメの新作「MONACO」。
透明のプラスチック（ス）ケースを
開くと6角形の樹脂が4つ
つながって出てくる、
その端っぺを引っ張ると
USB端子が飛び出す、
こんな遊びきった
リリース・アイディア
立花ハジメじゃなきゃ浮かばないね。
このUSB には
13曲の音楽ソースと
初期マッキントッシュの
フォント・デザイナーだった
スーザン・ケアが手掛けた
「MONACO」を
立花ハジメがリデザインした
「MONACO REGULAR」と
「MONACO LIGHT」、
そして「MONACO」を使った
100のインスタレーションが
収められてる。
この新作について前半クールに
後半脱線気味に熱く語る立花ハジメを
下のYOU TUBE でチェックしてね。
立花ハジメ/MONACO (USB)
SONY UMA-1035 (2014 JP)
キリンジから目が離せないのは
ポップスの限界を押し広げるのに
堀込高樹はいつも意識的だから。
最新デジタル・リマスターで
再発されたワーナー時代の紙ジャケ5枚と
この新生キリンジの新譜を聞いて
改めてそう思った。
これまで出した11枚のアルバムすべてが
正統で堅実なサウンドなので
一見そうはみえないけれど
ファンはちゃんとキリンジの革新性に
気付いている。
新作は
堀込高樹の詞の世界はそのままに
淡いフィルターのかかったボーカルが
サウンドの中に絶妙に組み込まれている。
新メンバーのヴォーカルが
違和感なく耳に入ってくるのは
そのせいかもしれない。
アッパーな傑作「進水式 M-1」や
「心晴れ晴れ M-11」が好き。
KIRINJI/11 (CD)
VERVE/UNIVERSAL MUSIC JAPAN : UCCJ 2117 (2014 JP)
BBC の年間ベスト・フォーク・アルバムに
選ばれた前作「Hill Of Theves」から5年
カラ・ディロンの新作（5作目）が完成しました。
ポップス寄りのトラッド・フォーク・シンガー
カラ・ディロンの音楽は正統かつモダン
ピーターパンでプレイすると100％
お客様に「この人誰？」と聞かれます。
（グッチ着てトラッドのコアーズの時は全然でした）
下のYOU TUBE の最初のシーンで
ギターを弾いているのが
アルバムのプロデューサーで
カラ・ディロンの夫君 SAM LAKEMAN、
この新作の発表が遅れたのは
ふたりに4人目の子供が
授かったためだったようです。
4人の母親でありながら「可憐」
カラ・ディロンの一番の魅力は
そこかもしれませんね。
CARA DILLON/A THOUSAND HEARTS (CD)
CHARCOAL RECORDS/SONY : 88843069482 (UK 2014)
イントロの「耳鳴り音」にドキッとするのは
ほんの一瞬だけ、意外や意外
アコースティック・ギターの爪弾きに導かれ
タイチ君のマイルドなヴォーカルが流れ出す
さらにストリングスが加わって・・・・
ニュー・タイチ・ワールドは新鮮(M-1)。
タイチ式ミュージック・コンクレートや
ソフト・ロックをはさみ ”タイチ語”炸裂の
「MINOR」M-4で幕を下ろす
いつもより縛りのユルイ新作だ。
ダウンロード・コード付12インチ盤は
ピーターパンはもちろん
ディスク・ユニオン等で絶賛発売中（1800円）。
OORUTAICH/FLOWER OF LIFE (EP VINYL)
OKIMI : OKMI 015 (2014 JP)
ブラジル音楽は専門外だけど
ジョアン・ジルベルトとエドゥ・ロボが
特別なのはわかる。
ジョアンがビートルズだとしたら
エドゥ・ロボはキンクスの位置かな。
ブラジル・フィリップスから出した
世紀の傑作「CAMALEAO 1978年」に続く
名作「TEMPO PRESENTE 1980年」が
再発された、しかも定価1000円。
エドゥ・ロボのイナセな歌声は
いつ聞いても惚れ惚れするが
ラロ・シフリン（スパイ大作戦）直伝の
オーケストレイションも見事。
ベートーベンとバッハのタッグ・チームに
ジョアンとエドゥ・ロボ チームは決して負けていない。
EDU LOBO/TEMPO PRESENTE (CD)
PHILIPS/UNIVERSAL MUSIC JAPAN:UICY76396 (JP 1980/2014)
ゆら帝時代から「死」の匂いのする
エロチックな曲をたくさん作ってきた
坂本慎太郎、
戦争の歌＝死の歌が多い、
ジャケットは原爆キノコ雲だしね。
サウンドはシンプルでユニーク、
ハワイの空に浮かぶ「マーキー・ムーン」M-3 とか。
「ありきたりな単語＋ロボット」の連続で
クスッとしてしまう
「あなたもロボットになれる」M-7 を含む
レイジーにカモフラージュされた
プロパガンダが全部で10曲。
坂本慎太郎/ナマで踊ろう (CD)
ZELONE RECORDS : ZEL-012S (2014 JP)