マドンナは車で言ったらフェラーリ
御予算無視の浮世離れした
ラグジュアリー
今この瞬間さえ最先端でいられればいいの
という刹那
子供にもわかる官能的なカッコよさ。
車の王者然とした
ベンツ(スプリングスティーン)や
人に優しくエコが売りの
プリウス(レディガガ)は
お好きにおやりくださいませって感じだ。
***
ロックにセックスを持ち込んだのは
プレスリーとストーンズとマドンナ。
アルバムタイトル MDNA が
押尾学の MDMA を連想させるってことで
ヒンシュクかってるらしいが
マドンナは最初から
押尾学の MDMA を連想させるため
このタイトルを選んでる。
「私のハイパー・ミュージックで
MDMA と同じドラッギーで
セクスタシーな桃源郷に
連れてってあげるわね」
ってことでしょ。
***
アルバム前半は
アッパー&アッパーだけれど
アルバム後半は
ガイ・リッチーとの離婚話を含めた
独白調内省サウンド。
マドンナのホワイト・アルバム
「レイ・オブ・ライト」のプロデューサー
ウィリアム・オービットの再起用は
ここで大成功。
***
マドンナは
簡単にイエスと言わない女
そして
働かざるもの食うべからずを自らに課す女
(音楽界のサッチャー?)
そのマドンナも今年54歳
この新作を聞く限り
鋼鉄のボンデージを
外すのはまだまだ先!
PS:
下のYOU TUBE
ブリヂストン・プレゼンツ
スーパーボール・ハーフタイム・ショーだけど
最初のシーンでまとってる黄金のケープ(ジバンシー)は
本物のゴールドで出来てるんだってね。
例の中指FUCK YOU おっ立てシーンは
8:04のところで見れるよ。
ブリヂストンが
マドンナのギャラと制作経費抜きで
NBC に払った放送権料は
30秒3億円だそう
ってことは13分だから・・78億円!
我が家のスタッドレス・タイヤ代も
マドンナのブーツのカガトのゴムに化けたか。
そういえばフェラーリのタイヤも
ブリヂストンじゃなかったっけ?
INTERSCOPE UNIVERSAL : UICS 1247 (JP 2012)
日本だけじゃなく
世界中で
「決断と実行」が叫ばれてるけれど
再考に再考を重ねたステートメント
「自分らのことは自分らで今すぐやろうぜ」
は直線的かつタイムリー。
「BORN IN THE USA」の
あの甘美なカタルシスは
今じゃ夢のまた夢ってことなんだろう。
それでもいったん
ギターを取り歌い出せば
マスを歓喜の渦に巻き込み
「俺だってやれる」って気にさせてしまう・・・
"フォーク・シンガー 民衆歌手"
ブルース・スプリングスティーンは不滅だ。
マドンナの新作もそうだけれど
ストレスがかかればかかるほど
力強く輝きに満ちた音楽を生み出す
欧米人の底力を見せつけられた。
彼らの前じゃ
日本の「絆」歌手達は
ナイーブすぎる。
BRUCE SPRINGSTEEN/WRECKING BALL (CD)
SONY MUSIC JAPAN : SICP 3461 (JP 2012)
イアン・デュリーの偉大な遺伝子は
その声ばかりではなく
ポータブルな音楽性にまで受け継がれている。
チープなリズムボックスと
ヤル気を感じさせない女性コーラスと
「人生時々晴れ BY MIKE LEIGH」な
バクスター・デュリーの歌いっぷり、
でも
その音楽家魂は一流とみた。
久々に出会えた
ちょっと可笑しくてちょっと悲しい
無防備なほどロマンチックな
英国でしか通用しない
英国からしか登場しえない音楽に
感激。
REGAL EMS : REG162CDY (UK 2012)
ポール・ウェラーはイギリスきっての音楽通。
今でもロンドン市内に
3軒あるレコードショップ「ラフ・トレード」に通い
店の担当者にお薦め盤を尋ね
新人アーティストのアルバムを
買い続けているんだそうな。
そんなポール一押しの
アシッド・フォーク系アーティストが
1枚のコンピレーションになって
「MOJO」4月号のオマケCDになった。
***
ポール自身はこのCDの中で
ニック・ドレイクの「RIVER MAN」をカヴァーしている。
ポールがニック・ドレイクを知ったのは
ニックが自殺してかなり経ってからだという。
ポールいわく
「ニックの音楽が持ってるサイケな部分は
もちろん気に入ったけれど
それ以上にニックの音楽が
英国の季節の移ろいに起因した
自然や宗教のようなものまで
包容しているのに驚いた」
「エイミー・ワインハウスは間違いなく天才
彼女をはじめて聞いたとき
悲しすぎて疲れ果ててしまった
でも後になってそれもアリかなと
思えるようになった
いまでも聞くたびに痛みを感じるけれど
彼女は世界のために
もっと作品を残してくれたらよかったのに」
***
これだけ全曲当たりって
コンピレーションも珍しいが
中でも
BAXTER DURY (イアン・デュリーの息子)は
これぞポップ・ミュージックの真髄っ感じ。
MOJO MAGAZINE APRIL 2012 ISSUE NUMBER 211
1974年から1975年にかけて出た
アノ4枚の海賊盤の素晴らしさを知っている
コアなリトル・フィート・ファンに朗報です。
1973年2月に発売された「DIXIE CHICKEN」の
プロモ・ツアーをコロラドのラジオ局が
録音してたんですよ。
まだビル・ペインとローウェル・ジョージの
双頭バンド時代の余韻が残っていた1973年のライブで、
すまし顔で言わせてもらうと
ハウリン・ウルフを守護聖人に
キャプテン・ビーフハートの
フリーク・アウト魂を
オーソン・ウェルズのハリウッド的創意で普遍化したもの
ってことになります。
それにしてもこのアルバムタイトル
英国人って判ってると思いません?
LITTLE FEAT/AMERICAN CUTIE JULY 19TH,1973 (CD)
LEFTFIELD MEDIA : LFMCD 520 (UK 2011)
LITTLE FEAT/AURORA BACKSEAT LIVE IN LOST ANGELES 1973 (LP)
TAKRL 1956 (BOOTLEG)
ついに
4月24日から
ビーチボーイズ結成50周年
再結成ツアーが始まります。
日本公演も決まりました。
新作も出ます。
まずは挨拶代わりにコレ!
<東京>
8月16日(木)QVCマリンフィールド
OPEN:15:00 START:16:30 ゲストあり
S指定:9,000円 A指定:8,000円
(問)クリエイティブマン TEL:03-3462-6969
http://www.creativeman.co.jp/artist/2012/08beach/
<大阪>
8月17日(金)大阪市中央体育館
OPEN:18:00 STRAT:19:00
S指定:9,000円 A指定:8,000円
(問)キョドーインフォメーション TEL:06-7732-8888
http://www.kyodo-osaka.co.jp/
<名古屋>
8月19日(日)日本ガイシホール
OPEN:16:00 STRAT:17:00 ゲストあり
S指定:9,000円 A指定:8,000円
(問)サンデーフォーク TEL:052-320-9100
http://www.sundayfolk.com/