peter pan's blog

LEONARD COHEN OLD IDEAS レナード・コーエン の 最高傑作 オールド・アイディア

レナード・コーエン（77歳）の最新インタヴューを読んだ。

25年前に書き始め（！）

今回やっとこのアルバムに

収録できた１曲があるらしい

「メロディーは完璧だったが

歌詞の中のいくつかの言葉が気に入らない

そのうちメロディーがありきたりに思えてきたり」

この驚きの発言に

レナード・コーエンの音楽作りへの姿勢が見えるね。

＊＊＊

レナード・コーエンの音楽

（神とセックスと文学が出会う場所 BY JENNIFER WARNES）を

少しでも多くの人に知ってほしい

そんな共演者達の努力により

いつも以上に控えめながらも

最近のレナード・コーエンのアルバムの中では

もっとも彩り豊かでポップ。

その甲斐あって

このアルバム何と

現在世界16カ国でチャートの１位になっている。

欧米を中心とした「ハレルヤ」の静かなブームもあり

大胆な予想を言わせてもらえば

来年のグラミーの最優秀アルバムは

たぶんコレだと思う。

この予想当たるといいな、

いやきっと当たる。

PS：

国内盤の三浦久さんの

対訳＆訳者ノート気合入ってるよ。

LEONARD COHEN/OLD IDEAS (LP+CD)

COLUMBIA SONY : 88697986711 (US 2012)

PAUL McCARTNEY KISSES ON THE BOTTOM ポール・マッカートニーのスタンダード曲集

ポールのスタンダード好きは有名。

ビートルズのファーストアルバムでも

「蜜の味」歌ってるしね。

今度こそ結婚（昨年10月9日ナンシーと結婚）が

うまくいきますように(KISSES ON お尻)！

の願いを込めて

ポールが愛のスタンダード曲集を出した。

完璧なアレンジ（プロデュース：トミー・リピューマ）に

贅沢な共演者群・・・

（ダイアナ・クラール、クラプトン、Ｓ・ワンダー）

残念ながらザッツ・イットって感じだな。

ポールの声が「好々爺」然とし過ぎてる。

シナトラの例を出すまでもなく

この手の音楽は

「オス」の野生をシャワー後のさわやかさで

オブラートしたものでなくちゃね。

PAUL McCARTNEY/KISSES ON THE BOTTOM (CD)

HEAR UNIVERSAL : UCCO 3038 (JP 2012)

 

 

ダイアン・デヴィッドソン DIANNE DAVIDSON BACKWOODS WOMAN

寒いからってわけじゃないですけど

アデルついでに

グレイト・ボディ・ウーマン

ダイアン・デヴィッドソンも御紹介しますね。

ナッシュヴィルの天才カントリー歌手として

19歳でファースト・アルバム（1971年）をリリース

20歳になって出したのが

このセカンドアルバム

「BACKWOODS WOMAN 田舎の女」です。

アルバムタイトル通り

ダイアンとエリア・コード615の面々は

洗練されたカリフォルニア・カントリーなんか目じゃないわ

といわんばかりに

南部人の余裕と豪快さを見せつけます。

＊＊＊

自作曲も良いのですが

カバー曲ではダイアンの圧倒的な歌のうまさが光ります。

英国人の

エルトン・ジョンとバーニー・トーピンのコンビが

アメリカ南部（カントリー・ミュージック）に思いをはせて

書きあげた「COUNTRY COMFORT」のカバーは最高です。

英国産カントリー・ミュージックは

アメリカ人のダイアンにとって

北京に出店した「一風堂ラーメン」なんでしょうね。

＊＊＊

YOU TUBE で御紹介してる「デルタ・ドーン」ですが

ムーンライダーズのファンなら

もうお気づきですよね？

DIANNE DAVIDSON/BACKWOODS WOMAN (LP)

JANUS RECORDS : JLS 3043 (US 1972)

アデルのロイアル・アルバート・ホール ADELE LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL

元気で明るく涙もろい

飲めばすました顔でエッチ談議もしちゃう

典型的ブリットガール、

無類のタブロイド好きだけど

紙面に対する分析は冷静かつ的確で

ザ・タイムズなんかの生チョロイ御意見なんかにゃ

ファックユー！

オックスフォード・ストリートのショップ店員さんの

２人に１人は居るこのタイプ・・・・・

アルバム「２１」を聞いた時の

そんなアデルのイメージは

このロイアル・アルバート・ホール・ライブ（ＣＤ＋ＤＶＤ）を

見て聞いて間違いなかったと確信しました。

＊＊＊

アデルの声って

ボニー・レイットに

ワンダ・ジャクソンの「パンチ」力をプラスした

ターボ仕様、

あの三段腹は伊達じゃない。

アンコール直前に披露される

カヴァー曲

「I CAN'T MAKE  YOU LOVE ME ボニー・レイット」

「MAKE YOU FEEL MY LOVE ボブ・ディラン」

この２曲聞くだけでも価値があります。

＊＊＊

下のYOU TUBE １番目の画像だけど

アデルの母方のルーツは

トルコ系スペイン人、

ならばスペイン語訳付で。

ADELE/LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL (CD+DVD)

XL HOSTESS SME : BGJ 10140 (JP 2011)

 

 

紅茶のカップがアラビアのアネモネ・シリーズに ARABIA ANEMONE CUP FOR TEA

コーヒー

そしてミルク・ティーに続いて

アールグレイ＆ダージリンのカップが

アラビアのアネモネ・シリーズに

変わりました。

 

FLEETWOOD MAC GREATEST HITS フリートウッド・マック の グレイテスト・ヒット

ボンジュール・タカオのブログを読んで

第一期フリートウッド・マック

（ブルース・ロック時代＠ＣＢＳ）の

グレイテスト・ヒッツを購入。

お馴染みの

「OH WELL」

「BLACK MAGIC WOMAN」

「アホウドリ」等のヒット曲に混じって

イミディエイト・レコードから発売された

「A MAN OF THE WORLD 1969年全英2位」も収録、

これは哀愁フリートウッド・マックの代表曲で

ピーター・グリーンのバンド脱退宣言のおもむき。

「ブリティッシュ・ロック黄金の70年代」

そのスタートの年1970年に

最も多くシングル・ヒットを出したのは

ストーンズでもツェッペリンでもなく

なんと

このフリートウッド・マックなんだって。

FLEETWOOD MAC/GREATEST HITS (LP)

CBS : 69011 (UK 1971)

CUT CHEMIST THE AUDIENCE'S LISTENING iPOD CM でお馴染 カット・ケミストの2006年のアルバム

カット・ケミスト（カリフォルニアのＤＪ）

THE AUDIENCE'S LISTENING（2006年）のＬＰ盤を

遂に手に入れた。

コールドカットのハイセンス・コラージュ、

デラ・ソウルのスットボケ、

ファットボーイ・スリムのロック・テイスト、

クラフトワークのクールネス、

褒め言葉ならいくらでも出てきそうだけど

基本ベースは「明るいアンダーグラウンド」。

ほんといいよ、これ。

＊＊＊

２番目写真は2006年来日時の

ロック・ケミストのサインね（オン・ターンテーブル・マット）。

CUT CHEMIST/THE AUDIENCE'S LISTENING (LP)

BEATDOWN WARNER BROTHERS : 48559-1 (US 2006)

 

 

FIX MY AORISTIC PLACE フィックス・マイ・アオリスティック・プレイス WAYSIDE WATERFRONT

FIX MY AORISTIC PLACE

（フィックス・マイ・アオリスティック・プレイス）は

伊藤君と渡辺君のバンド（仙台出身）。

初めての4曲入りＥＰは

なんと真性シューゲイザー・サウンド

（靴を見つめるようにうつむいてギターを弾くことから命名

ジーザス＆メリー・チェーンやライドが有名どころ）。

妖しいロック・デカダンスと

透明な疾走と

開放感に満ちた終焉、

当然バンド全員美形が必須条件ね、

猪苗代湖ズじゃお話にならない。

＊＊＊

シューゲイザー・サウンドに詳しく

英国で生のシューゲイザー体験してきてる

自家焙煎コーヒーの店「スカ」のマスター

石川氏によれば

「演奏が始まってもリード・ヴォーカルは

なかなか歌いださないんだよね。

アンコールなんかも出てくるまで

10分以上待たせるし、

終わりはスモークの彼方に消えて行くみたいな、

まあ良くも悪くもロックに求められる虚構性・幻想性を

100％満たしてくれるのがシューゲイザー。

プライマルや初期のオアシスなんかも

この系譜に入るんだけど

俺はカメレオンズってバンドが好きだな。

フィックス・マイ・アオリスティック・プレイス？

なかなかじゃない」

だそう。

＊＊＊

仙台出身で2011年の発売、

バンド名にフィックスとマイ・プレイスが入り

アルバムタイトルがウォーターフロントなら

「津波」を思い出してしまうけれど

スリーブ写真（内側）の静的な美しさといったらないよ、

ピーターパンで絶賛発売中の

ＣＤ現物でチェックしてね（500円）。

FIX MY AORISTIC PLACE/WAYSIDE WATERFRONT (CD/JP 2011)

THE 19 BEST ALBUMS OF 2011

アルファベット順に19枚、順位なし

ADELE/21
THE BEACH BOYS/SMILE
THE BIRD & THE BEE/A TRIBUTE TO DARYL HALL AND JOHN OATES
BJORK/BIOPHILIA
BOBBY CHARLES/BETTER DAYS
THE FAME STUDIOS STORY 1961/1973 MUSCLE SHOALS SOUND
FLEET FOXES/HELPLESSNESS BLUES
GILLIAN WELCH/THE HARROW & THE HARVEST
GINO PAOLI/STORIE
細野晴臣/HOSONOVA
J.B.LENIR/PARROT SESSIONS 1954-5
KATE BUSH/50 WORDS FOR SNOW
MICHAEL FRANKS/TIME TOGETHER
MOONRIDERS/CIAO!
P J HARVEY/LET ENGLAND SHAKE
RON SEXSMITH/LONG PLAYER LATE BLOOMER
坂本慎太郎/幻とのつきあい方
鈴木慶一/ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄
THURSTON MOORE/DEMOLISHED THOUGHTS

MOONRIDERS CIAO ! ムーンライダーズのハロー・グッバイ！

「無期限活動休止」のニュースが届いたときには

ハヤリの熟年離婚か、くらいに思えたのに

このラストアルバム「チャオ」を聞いたら

別れる当の本人たち以上にジーンとしてしまった、

活動休止を決めてから録音に入ったと聞けば尚更。

とは言うものの、

セクシー部長カシブチは

この期に及んでまだオンナとは？だし、

慶一は自分の姿など見つめ直してる暇なんかないよ

と言わんばかりにビビットな「警告」を発し続けているし、

博文はいまだ半径５メートル以内の事柄に御執心だし、

武川は一流企業の取締役の語る週間ブックレビューみたいだし、

「いつまでも在ると思うなムーンライダーズ」を心に刻み、

ムーンライダーズのアルバム全てが

いつでも聞けるピーターパンを来年もよろしく！

MOONRIDERS/CIAO! (CD)

MOON RIDERS RECORDS : XPCA 1015 (JP 2011)