僕は1983年にランディー・ニューマンと
奥さんのロスヴィタさんに会ったことがあります。
(18年も連れ添った2人は
その2年後離婚してしまいます)
会って話している時の
ランディーの不思議な雰囲気
(機嫌がいいのか悪いのか不明瞭)が
今でも忘れられません。
同じ分かりにくさをもっています。
大ヒットした「ショート・ピープル」にしても
小人コビト
(差別用語だけどあえて使わせてもらいます
”小さい”人々ってのもエッチだしさ)
には生きている理由がない、と言っているのか、
世間の、
小人(及び身体的欠陥をもった人々)
に対する欺瞞を歌ったものなのか、
はっきりしないからです。
もちろんランディーの真のファンは
本当の意味を知っているのですが。
この新作は
ランディーの1968年から2008年までの
作品群の中から16曲ピックアップし
それをピアノ弾き語りしたものです。
もしこのアルバムが気に入ったら是非
VOLUME 1 もお聞きになってくださいね。
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YOU TUBEのランディー、エネルギッシュですね。
60代の馬鹿力?
ドイツのフェスのTV映像ですが
ユダヤ系アメリカ人のランディーが
満員のドイツ人観客の前で
ユダヤのセンシティブな部分を歌詞に含んだ
「デキシー・フライアー」を歌っています。
この曲のピアノ前奏は
何度聞いても感動します。
YOU TUBE 2番目のヴィデオは
1968年のファーストアルバムに入っていた
名曲中の名曲
"I THINK IT'S GOING TO RAIN TODAY"
コンサートの最後に演奏するってことは
ランディー自身にとっても特別な曲なんですね。
このドイツのフェスでは
セックス絡みの曲など
本国アメリカのTVでは決して歌わないだろうと
思われる曲をバンバン披露しています。
逆にいうとドイツ人の見識の高さを
ランディーは信じているんでしょうね。
THE RANDY NEWMAN SONGBOOK VOL.2 (CD)
NONESUCH : 525943-2 (US 2011)