日本のルーファス・ウェインライト人気のレベルを
物語る空席の目立つ渋谷公会堂(3月19日)
でも会場が暗転しルーファスが登場してきた時の
拍手の「質と量」でコンサートの成功を予感した。
「桜咲くこの季節の日本に来れて幸せ!」
そう言ってピアノ一台で
「アート・ティーチャー」を
歌い始めるルーファス
途中ギターに持ち替えたりして
ソロ・コンサートは進む。
以前このブログで
ルーファスのいちばんの魅力は
「うた尽くし」なところだと言ったけれど
ピアノの鍵盤をチラッと見るだけで
少し顔を上向きにし天を舞うペガサスのように
歌う、謡う、謳う。
1曲終わるごとにゲイ漫談
ファンお目当てのレナード・コーエンの
「ハレルヤ」を演奏する前は
ジェフ・バックリーを絡めたエロ話で笑わせ
本編の歌で会場をすすり泣きの嵐にする
サーヴィス満点のエンタテイナーぶり。
墨絵の静寂と重機の野蛮を行きつ戻りつ
官能美に包まれた歌と演奏はアンコールまで続いた。
なにより初来日時から何倍にも膨張した
自信に溢れ妥協のない「音楽家魂」に
古くからのファンは心底感動したはず。
***コンサート終演後楽屋で
長崎
「1976年夏にケイト(ルーファスのお母さん)&アンナを
ロンドンのニュー・ヴィクトリア・シアターで見たんだけど
その2ヶ月前はあなたの息子さんのお爺さんでもある
レナード・コーエンも同じ会場でコンサートを開いたんですよ」
ルーファス
「息子じゃなくて娘だよ(笑)」
長崎
「今日オープニング・セレモニー(ショップの名前)で
洋服買ったんですって?」
ルーファス
「今着替えたとこだけど、このTシャツ
ところで君の店に行ってみたいんだけど」
長崎
「でも東京から220マイル離れてます」
ルーファス
「ショップカードある?」